今年も京都のお寺と庭を見学 その3

3月3日 晴れ
三日目 今日は洛北の行ってないところを選んでみた。
206番系統のバスで千本通を終点北大路ターミナルまで行って北1番系統に乗換え鷹峯源光庵前で下車。
山側に少し登れば「鷹峰山寶樹林源光庵」創建時は臨済宗のお寺だったが元禄時代に曹洞宗に代わったそうだ。
本堂には丸い窓と角の窓がありそれぞれ「悟りの窓」「迷いの窓」と呼ばれていて禅の心を表わしているんだそうだ。
僕なんぞは一生角の窓のほうだな。
裏の庭園は枯山水で北山を借景としている。紅葉の時はさぞかし綺麗だろう。
本堂の天井板は「血天井」と呼ばれている。徳川家康の忠臣鳥居元忠 慶長5年関ヶ原合戦を前に家康が会津征伐で東下する際に
家康に頼まれ石田三成の挙兵に備えて伏見城に籠城し、奮戦むなしく討死に。
若い頃 山岡荘八のベストセラー「徳川家康」を読んだが、ここの部分が何とも凄まじくとりわけ印象に残っていたのだが、
残る一党380余人が自刃した時の血にまみれた床板を、伏見城解体の際数か所の寺の天井板として使われたのだと。
余談だけど、元忠の首をとったのは雑賀孫一またの名を鈴木孫一、鈴木姓を名乗った大先輩です。
門を出てまた少し登ると左手にあるのが「光悦寺」 本阿弥光悦が家康からこの辺りの土地を与えられ、多くの工芸職人たちと住み、工芸集落として数々の作品を製作することになる。工業団地の先駆けだな。
境内には幾つもの茶室があり、中でも大虚庵茶席では光悦垣と呼ばれている垣根を見ることができる。
バス停にもどりそのまま下って行くと左手に「常照寺」というお寺がある。
ここで見るのは「吉野門」 寛永年代京の名妓「吉野太夫」が光悦に紹介されてこの寺の上人に帰依し朱塗の山門を寄進、これが今に残る。
吉野太夫は堺の豪商「灰屋紹益」に身請けされて一緒になったが若くして亡くなる。紹益は悲しみのあまり骨灰を飲み干したと・・・。
バスに乗ろうと思ったけどしばらく待たなきゃ来ないし、下り坂なので上賀茂神社まで歩いちゃえ。
案内板を読むと、祭神は賀茂別雷大神 名前からも推察出来るように雷(いかづち)の御神威により、厄を祓う厄除の神様で落雷除・電気産業の守護神だとされてます。
お昼になったのでそばを食べ、次は神光院と正伝寺だ。所が案内地図がよくわからなくやむを得ずタクシーに乗った。
あっという間に到着、660円でした。運転手さん京都駅まで帰る客かと思ったか、ちょっとがっかりした様子。悪かったね。
神光院は見るべきものはなし。正伝寺までの軽い登りを約10分 ここにも伏見城の血天井があり、手形・足形らしいものまで残っていて凄惨さを感じる。
ここの庭が今回の旅で一番良かった。サツキの刈込を七・五・三と配した枯山水で、「獅子の子渡り」と名前が付いている。小堀遠州の作で晴れていれば比叡山が借景で加わる。
これで洛北は終わり、バスで七条大宮まで戻って渉成園をのぞく。ここは東本願寺の別邸で生垣にからたち(枳殻)を植えたので枳殻邸(きこくてい)とも呼ばれています。池泉回遊式庭園で詩仙堂と同じ石川丈山の作だそう。数寄屋風の建物や茶室が10軒くらいある。
偶然のことに棋聖戦が行われていて山下敬吾棋聖に趙治勲十段が挑戦しているそうだ。大盤解説を別室(テレビ中継あり)でやってるようで緊張感が係りの人から感じられる。
新幹線の時間までまだ余裕があるので梅小路にできた公園を見に行く。そのまえに入り口横にある梅小路蒸気機関車館に入ってみた。
扇形車庫(重要文化財だそうだ)には何両ものSLが保存されマニアには垂涎ものだろうね。
さて公園のほうは平成7年に出来た新しい公園で、ここの「朱雀の庭」は池泉回遊式庭園で築山も滝もあるけど、全体的に新しい試みを取り入れた庭でVERYGOOD!!。
だんだん薄暗くなってきた。そろそろ京都駅にいかなきゃ・・・、大分歩いて回ったけど京都は広いね。そこらじゅうにお寺やら神社があるから歩いてみるとこんなところにこんなお寺があったんだ、と意外な発見があるのでとても面白い。
以上京都お寺と庭の見学手記でした。


源光庵

源光庵


悟りの窓迷いの窓

悟りの窓と迷いの窓


源光庵の庭

源光庵の庭


本堂の血天井

本堂の血天井


光悦寺 (2)

光悦寺


大虚庵の光悦垣

光悦垣


常照寺の吉野門

常照寺の吉野門


上賀茂神社

上賀茂神社


獅子の子渡し庭園

正伝寺の「獅子の子渡しの庭」


渉成人園傍花閣

渉成園の傍花閣


梅小路蒸気機関車館

梅小路蒸気機関車館の転車台と扇形車庫


朱雀の庭1

梅小路公園の「朱雀の庭」











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毎年、京とのお寺と庭を見学するというのもおしゃれだなー。趣味の良さという点では足下にも寄れない。完敗だな。
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